アトランティス(Atlantis)
〜鉛含有量30%以上。究極のレッドクリスタル〜

 アトランティス
  ・・そう言えば、昨年ディズニー映画にもなりましたね。おやっ??何か、違うって???そうそう、違ってましたね。謎の古代文明に幻の大陸・・ムー大陸とも違う、ユーラシア大陸最西端、イベリア半島の左端、コロンブスの国・・ポルトガルが世界に誇る唯一のガラス工芸メーカーのことだったのです。

 このアトランティスというメーカー、日本ではほとんど馴染みありませんが、ヨーロッパではかなり有名なのです。あのF1グランプリ、ポルトガル戦では優勝トロフィーとして使われ、また、日本ではJリーグが誕生した1993年に、ポルトガルの友好450周年の記念の年でもあったので、これを記念して優勝チームに対して、在ポルトガル大使より授与された杯が、このアトランティス社製だったそうです。

 ポルトガルのガラスメーカー、”アトランティス”では素材にレッドクリスタルという超高級クリスタルガラスを使用して造られます。普通、クリスタルガラスというと鉛酸化物の含有量が24%未満を指しますが、それ以上を超えるものに関しましては、一際屈折率の高いレッドクリスタルというふうに位置付けられ、珍重される高級素材なのです。

 しかもアトランティスでは半端じゃない!くらいに鉛含有量が多く、30%以上になり、これは他のレッドクリスタルと差別化するために「フルレッドクリスタル」と呼ばれ、現在あるクリスタルの中では世界最高水準のものなのです。

 フルレッドクリスタルの輝きや透明度は宝石に匹敵するくらい美しいものですが、その反面、表面はとっても柔らかくてしかももろいのです。ですから当然、クリスタルの中では最も加工の難しい素材でもあり、1971年創業のアトランティスが、中世から続くヨーロッパの老舗工房とならび世界の名品として賞賛されるのも、この美しく加工の難しい素材を使う数少ないメーカーであるからにほかならないのですね。



■ 使い勝手を考えた細部へのこだわりに、職人技が生きる


 アトランティスの特徴は、品質に裏打ちされた使い勝手の良さにあります。たとえばグラスの代表シリーズ「ファンタジア」では、その直線的でシャープなラインも、注意してもみれば口縁部近づくほどにカットは細くなっていき、口触りにも配慮がなされているんですね。また、一見するとシンプルに見えるデザインも、深さの異なるカットを組み合わせることにより、光を当てる角度によってさまざまな輝きや表情が楽しめるようになっているんです。

 やわらかくもろいフルレッドクリスタルに、これほどの細かいカットを施すのはとっても至難の技。熟練したポルトガル職人のカッティングの技術がそれを可能にしたんですね。  そうそう、余談ですが、彫刻コックリさん一口コラムで連載している”白髪ロンゲのオッサン”も実はこのメーカーの・・・おっと、この先はメルマガでテルミン、テルミン ⇒『彫刻コックリさん一口コラム』を購読


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