| 彫刻倶楽部が贈る、歴代カリスマガラス関連のお勉強講座。 メールマガジン『彫刻コックリさん一口コラム』より抜粋 |
| スチューベン(Steuben) 〜ガラスで作られた彫刻品はアメリカの宝〜 |
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”西にスワロフスキー、東にスチューベンあり” 一点のくもりもない透明度と光沢、芸術的な造形のクリスタルオーナメント。これが『アメリカの宝』ともたたえられるスチューベンのガラス。その創業は1903年。イギリス生まれのガラス作家フレデリック・カーダーがニューヨーク州北部のコーニングに設立したガラス工場に始ります。 当初は色彩豊かな装飾ガラスを作っていたのですが、1918年にコーニング社(耐熱ガラス”パイレックス”のメーカー)の傘下となり、無色透明なガラスの製作を開始。高品質の鉛クリスタルガラスを開発し、宙吹きや型吹きによる大胆なフォルムに彫刻を施すという、スチューベンのスタイルを確立しました。 彫刻のデザインには世界的有名な芸術家が協力し、アンリ・マチスをはじめ、ジャン・コクトー、サルバドール・ダリ、イサム・ノグチなどそうそうたるメンバーが彫刻用の原画を手がけたことにより、その名声は世界的なものとなりました。 そして、1947年にトルーマン大統領がイギリスのエリザベス女王のご成婚祝いにスチューベンのクリスタルを選んで以来、大統領から各国の王室や皇室、国賓に贈られる公式ギフトとして数多く用いられており、芸術品として高く評価されているのです。 技術的に、スチューベンの作品はすぐれたデザイナーと熟練した職人によって命を吹き込まれている。デザインのモチーフは都会的なセンスを感じさせるものから、動植物など自然を題材としたものまで多彩で、代表的な作品エスキモーの狩り風景をはじめ、アメリカのシンボル”イーグル”や”アップル”、鱒などデザイナーのユニークな視点と豊かな感性があふれています。 これらのデザインは、百種類以上のコッパーホイールを使い分ける職人の手で、繊細かつ大胆なガラス彫刻へと仕上げられていくのです。高品質な鉛クリスタルガラス素材と独創的なデザイン、入念な手仕事の結晶が『アメリカの宝』と称される輝きを可能にするのです。 スチューベンを代表するデザイナー、ジェームズ・ヒューストンの作品には、北極の生活風景をモチーフにしたものが多い。彼は実際に、数年間エスキモーとともに北極で生活しており、その体験からヒントを得たという。そこから生まれたのが”北極の漁師”という作品で、鉛クリスタルの分厚い氷に、グラヴィールの技法でみごとに魚や漁師を描いている。 |
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