謎のガラス職人W.I氏による
〜ブラストテクニック(表面処理)〜

 皆さんは、アーキテクチャから被せグラス、ステンドパーツまでサンドブラスト技法にて活用していることと思いますが、今までで一番質問が多かった表面処理についてお話したいと思います。
通常、板ものと呼ばれるアーキテクチャでの装飾はガラスは、全面段彫りの複雑な彫りをしましても当然ながらあまり目立たないのは皆さんもご承知のことでしょう。
そこで表面処理仕上げ方法を幾通りか簡単にご紹介したいと思います。

★コーティング剤等で陰影をつける方法
 アーキテクチャ(板もの)では、一番多く使われている方法
1.シールド液   →  スポンジ等で軽く叩くように塗布
 メリット :取り扱いが簡単、ムラが出にくい
 デメリット:陰影が付き難い。
2.オルガチックス →  エアーブラシの要領で塗布し陰影をつける又は全面塗布しその後ブラストで部分を取り除く(段彫りぼかしテク)        
 メリット :部分陰影がきれいに出せて簡単。
 デメリット:面積の広いスリ加工のみのタぺ処理は、ムラが出やすい。
3.サンドペーパー →  段彫りされた陰影部分をサンドペーパーの番手を変え表面処理を行う。
 メリット :陰影がきれいに出せる。彫り直しができる。
 デメリット:失敗個所があれば目立つ。(デコボコ彫り)
4.その他 ファイヤーポリッシュ法、酸漬け法、研磨剤の番手を変えて彫る方法等

 アーキテクチャ(板もの)に際しては、上記の方法等が通例と言えるでしょう。私(W.I氏)も昔はこの表面処理には悩んだものですが、当時は表面処理剤等の薬品は出まわっておりませんでしたのであらゆる方法を駆使して製作をしていたものです。現在は、そのお陰で上記の方法を彫り内容等で使い分けております。

〜 Part2 〜

 前述の内容に加え今回は、グラス、ランプ等の小物についてお話したいと思います。
通常、皆さんがされている被せグラス等のブラストは研磨剤の番手を120番とか150番にて製作し、仕上げ剤を使用しないことだと思います。しかしながら、彫るアイテムにもよりますが作業効率の悪い場合があるのはご存知の通りだと思います。

 簡単な段彫りで色を落す面積の多い場合、数をこなす作業等は、時間的に作業効率が悪くなります。例えは、研磨剤の番手を変えることでそれが早くなるのはご存知の通りでしょう。しかし、表情は悪くなる・・・。
こんな悪循環で皆さんがまだ試されていない事項はたくさんあると思います。そこで、私がしている方法のいくつかをご紹介したいと思います。

★研磨剤の番手を変える方法(数がたくさんある場合に効果的)
   1.  バックグラウンドは100番の研磨剤で全体的に色を落す。
       (100番で彫り終わった後、120番OR150番で表情を作る)
   2.  実際に段彫りする部分は、120番OR150番で彫り進める。
メリット : バックグラウンドの表情とメインの表情が変わり効果的。
2層被せ以上ではもっと表情が出せる。
デメリット: 研磨剤の入れ替え作業があるので数が多くある場合に限られる。
★ペーパーを使う方法
   1.  100番の研磨剤で全て彫り上げる。
   2.  全て彫りあがった後、800番のサンドペーパーで全体を仕上げる。
メリット : 部分陰影がきれいに出せて簡単。
デメリット: バックグラウンドの表情が120番Or150番で彫った時の表情が違う。
★リューターを使う方法
   1.  100番の研磨剤で全て彫り上げる。
       ハンドリューターでポリッシング(800番,1200番等)
メリット : アンティーク(ガレ)の表情が作れる。
デメリット: 工具が必要となる。

 3番目のリュ−ター使用法は、かなりの効果が期待でき、特に作品作りには
、表情がいろいろと変化させることができます。
サンドブラストの達人 ⇒


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